旅するザック〜そうだ、フレームザックを買おう〜
先日のエントリで書いたフレームザックの話の続き。
フレームザック(エクスターナル・フレームパック)は重心が高くなり肩ではなく腰に荷重がかかる為、それまで主流だったキスリングザックに比べ圧倒的に背負い心地がよく、長期旅行者に人気の出たザックである。
オイラの学生の頃にはまだアウトドア専門店以外に、DIYストアでも手に入ったのだが、最近では全くといって良いほど見なくなってしまった。 何故か。日本で使うには弱点があるからである。
金属フレームが体より外に迫り出し、出し入れに便利なポケット部分も左右に飛び出している為に現在主流のインターナルフレームザックなんかに比べて横幅が広くなっている。 広大な野原を放浪するようなスタイルならば別に問題は無いのだが、狭い日本では邪魔になることが多いのだ。 登山道は岩が迫り出していたり、ヤブ道だったりすることが多くて引っかかるし、そこに至るまでの街なかもアメリカに比べると混雑が酷いときている。
それに加え、外国製のフレームザックは概ね巨漢向けに出来ていることが多く(レギュラーサイズで170cm以上)、なんか合わねえな、という方も多かったのであろう。 そんなわけで日本ではフレームザックは淘汰された。
何でそんなフレームザックに拘るのか?と聞かれると答えに窮してしまうが、まず村上宣寛氏 (野宿完全マニュアル)の呪縛から離れられないのがひとつ(本人はもうソフトパックを使ってるが)。
そしてもうひとつはフレームザックが漂わせる「遊び」「旅」の雰囲気が堪らない、というのが理由だろうか。 ぶっちゃけ今主流のソフトパックって「登山」「学術探検」のような、一種求道士的なイメージが強くなってしまい、ゆとりと言うか面白みに欠ける感じがしてしまうのである。 フレームザックのほうが「旅」「放浪」のイメージが濃厚で、基本的にテーゲーなオイラとしてはこっちが似合いである。大体、学生時代とは違ってせいぜい3〜4日しか休みが取れないんだから、そういうときぐらい放浪者の気分に浸りたいではないか。
さて、バックパッキングの元祖アメリカではどうかというと、これまた現在ではソフトパックが主流になっている。 が、さすが本場、というか環境が恵まれているせいもあるが、今でもしっかりフレームザックは根付いているのである。 通販やアウトドアブランドの海外サイトを検索したらこのとおり。
ケルティ
ジャンスポーツ
コールマン
アウトドアプロダクツ
フィールドライン
マッドドッグギア
マウンテンスミス
ウェンガー
マッドドッグギアとかフィールドラインのような日本でもずっとマイナーなメーカーはともかくとして、コールマン、ジャンスポーツなど日本法人がしっかりと根付いてるメーカーでもフレームザック(だけではなく大型のバックパックが全部であるが)が供給されていないのは不満である。
LLビーン、REIなどで個人輸入するしかしかないのだろう。 ちなみに日本国内で通販以外でフレームザックを買うならばこんなのもあるが
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アメリカ陸軍制式LC−2アリスパック
巨漢の米兵じゃないと使えないだろ・・・。
チビの俺としては見送り。