油壺でスノーケリング

 カテゴリ名ですが特に泉鏡花とは関係有りません。なんとなくカッコイイのでパクリました。以降このカテゴリではスノーケリング、磯遊びその他を扱います。

 さて、6月下旬に荒井浜と胴網海岸に出かけたものの、イマイチの天気とうま煮汁のような濁りでちょっと浸かっただけであっさり逃げ出してきたのはご存知の通り(6/28のエントリ)。

 あの時に比べると、水温・日差しともより強くなってるわけで、透明度という観点から言えば余り期待できないのではあるが、今日はそれを補って余りある好天! 朝飯を食って直ぐに家を飛び出した。


 夏休み期間中とは言っても今日は平日のせいか電車・バスともそれほどレジャー客はいず空いていた。油壺行きのバスは一番後ろに高校生男子の群れがいるだけで、後はジジババが殆ど。海水浴に行きそうなのはあまりいない。 これは比較的マイナー場所だからで、三浦海岸とかこないだ中学生がどざえもんになった片瀬海岸とかは凄まじい人手なのだろう。

 東大の臨海実験所の脇を通り上から油壺湾を眺めるとなんとなく透明度も良さそう。

油壺湾(上から)

 さらに降りていくとウエットスーツを着てずぶ濡れわんこを連れた女性が向こうから歩いてきたのでコンディションを聞くと
「結構良く見えるし魚が一杯います」


荒井浜1

 よっしゃよっしゃ、とはやる気を抑えて公衆便所に入り(海の家?なんですかそれ)、海パンに履き替えて右手の磯場へ。 ここで先日釣具屋で買ったバカ安のラッシュガードを着用し、柔軟体操で体をほぐし海へ飛び込む。と、その前にもう一人から情報収集。

「透明度どうですか?」

「んー。まあ、夏なりです。」

 さっきと微妙に違うが、まあいいや。

荒井浜(右側磯場)

 飛び込んでみるとやはりこないだと大差は無いが、日差しが強い分安心感がある。 軽くジャックナイフで底へ行くと、底のほうがやや見通しがいい。

 沖の岩場に向かって進むと海藻のジャングルのまにまに地味なクロホシイシモチとウミタナゴ、あとどこにでもいるキュウセン(ベラ)等がお出迎え。あとそこかしこにルリスズメが。
 沖縄にいるのに比べて鮮やかさに欠ける気もするが、やはりあのネオンブルーを見ると心が湧き立つ。

 念の為に持ってきたギョニソーを奮発して魚を寄せ、水中用スナップキッズで撮影するが、波に動かされうまく撮れない。 多分手振れしまくってるだろう。こんなことならウェイトを持って来れば良かった。

 沖の磯場に到着するとやや流れと波が強くなるが、ある程度の泳力があればちっとも怖くないレベル(ただし油断は禁物)。ここではとってもラブリーなカエルウオが! あああ、接写のできる水中カメラがあれば・・・。そこまで行かずとも携帯用の防水パックを買っておけばよかった。

 まあ、そんなこんなで無駄にフィルムを消耗しつつあちこち回っていたら結構な数のお魚さんと遭遇することが出来た。

 クロホシイシモチ(ネンブツダイ?)
 ソラスズメ
 ウミタナゴ
 キュウセン
 キヌバリ
 カゴカキダイ
 草フグ
 トラギス
 オハグロベラ
 カエルウオ
 
 などなど。

 もうちと透明度が高いと言う事無しなのだが、そんな贅沢をたれつつも夢中で潜ってるうちに1時になってしまった。一応カロリーメイトは持ってきているのだが、それだけでは腹が納得しなさそうなので海の家で焼きそばを食う。 海の家にしてはマトモな値段だったがしっかり不味かった。

 飯のあとここで2時まで潜り、今度は前回水にも浸からず逃げ出した胴網海岸へ向かう。

 胴網海岸は荒井浜に比べ小さいが、その分マイナーなためプライベートビーチのような趣になっているのと、磯場も多く地形的にも面白いためこっちの方に魅力を感じる人もいるようだ。

胴網海岸

 潜ってみると、直ぐに2mくらいの深さになるためエントリーがしやすい。 海藻が多いのは荒井浜と同じだが、こちらのほうがややメリハリがある。 魚の数自体は荒井浜のほうが多いが、シラコダイやボラ(メナダ?)、キタマクラまで来てくれて充分に楽しませてくれた。

 不思議なことにブイの右側の磯場には物凄い数の海栗が生息していた。
 
 潮が満ちて来て底層のほうが冷たくなってきたので、3時ごろにここでのスノーケリングを切り上げた。
 
 透明度がより高ければもっと楽しめるだろう。今後の楽しみがまた増えた油壺行であった。