速報 三春町岸壁カタクチイワシ祭り

 速報!

本命魚50尾以上GET!!

続きは後日・・・。


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いやー、コーフンして日付を間違ってしまった。


 八丈島であまりにも簡単にでっかい魚がバンバン釣れてしまうのを目の当たりにして、「オレのやってる釣りって何?」と自問自答モードに入り、なんとなく虚しさというかやる気をそがれてしまったのがつい先週のこと。


 椎名誠はサラリーマン時代にシコシコと趣味で16ミリ映画を撮っていたのだが、ある番組のレポートを勤めた際に予算も豊富なNHKのクルーがあまりにもフィルムを大雑把に使い、編集でポンポン切り捨てて行くのを目の当たりにして、完成品の質が資本力によって決定してしまう残酷なまでの現実にやる気をなくしてしまい、映画を撮るのをやめてしまう・・・というのをエッセイで読んだが、感覚としてそれに似ていなくも無い。


 とはいえ基本的に忘れっぽい俺の事。 一週間も経つと
「ん〜、また大磯かな。それとも横須賀かな」
と考えをめぐらせていた。 殆ど三歩あるいたら忘れるニワトリである。

 そして旅行から帰ってきて次の休み、きれいに晴れたので横須賀の三春町岸壁に釣りに出かけた。 午前中に生垣を剪定したり、椿に発生した毛虫を火炎放射スプレーで焼き殺したりと動き回り、11時過ぎに家を出た。

 横須賀で回遊魚が釣れるのは殆どの場合5時以降なので無理して早起きせず、こうして家事を済ませてからでいいのだ。

 土曜日なので混んでいるかと予想したのだが大したことは無かった。高い岸壁なので子供が少ないことを期待して三春町岸壁を選んだのだが、これ程すいているのなら大磯でも良かったか?


 一時過ぎに竿を出したのだが、ウミタナゴメバルが一回づつ掛かっただけでピクリともしなかった。 あまりに動きが無いので眠くなったが、幅が狭いこの岸壁で寝返りでも打とうものなら4m下の海面までまっさかさま。 眠れないのである。

 非常に幅のある釣り場なので、回遊魚が回ってきても場所によってはまったく寄ってこない場所もあるので、単発でも釣れる人がいたらその近くに移動した。 
 
 いつも釣っている青果市場とマンションの前あたりが道路工事中で竿を出せないので最初はエイヴィの駐車場の前でやっていたのだが、車が出入りする度に

がったんがったん

とスロープ部で大きい音を立てるので、どう考えても釣りには良くない影響を与えているはずだった。 しかしそれを抜きにしてもどうも調子が出ない。

 最終的に大津港に隣接する「ドンキ前」で地元のじいさんたちと竿を並べることになった。 ここは通りがいいのか、単発でもぽつぽつ釣っている。

 とりあえず小さい群れが来たときにおこぼれにあずかってはいたのだが、とにかく手返しが悪くて難渋した。 当初使用していた愛用のトリックエース(ダブルフックのため口切れしにくい)は口の弱いアジには効果を発揮するが、カタクチイワシの口からは外し難く余計にタイムロスしてしまう。また、錘が軽すぎたのかイワシが元気すぎるのか、食い上げに対応できず度々こんがらがり仕掛けをだめにした。 

 気づくと時計は6時を回り、ある程度の数を確保したじいさん達はさっさと引き上げてしまった。まだ満足していないオレはここで帰るわけにはいかぬ!というか前回もいい加減日が暮れてからが時合だったではないか。

 と、一人粘っていたら今回ばかりは見事に読みが当たった。

 暗くなるにつれて食いが良くなり、結局七時半過ぎまで絶え間なく掛かり続けたのである。相変わらず手返しが悪かったが、途中から6本針のスキンサビキに切り替え(それでも度々ゴシゴシえさは擦り付けていたが)、2.5号錘を2個ぶら下げるようにして多少改善された。結局バケツから脱走した数を除いても55尾のイワシ、おまけに小アジとウミタナゴを確保した。

 リリースや脱走した数を入れれば60尾をオーバーするので普段運に見放されたオレとしては画期的な本命キープ数である。

 餌付け機に置いたこませも無くなったので満足し切り上げ、トイレを借りに「釣具のポイント京急大津店」に入ると、真っ黒に日焼けした地元の小学生二人組みが「海釣り公園で二人で110尾釣れたぜぇ〜」と自慢げにしていた。 なるほどオレも同じくらいだから・・・

ん?オレって小坊レベル???


 改札口で切符を買う際に肩から掛けていたクーラーを傾けて、中の水を大量にジャージにこぼしてしまい、すさまじい悪臭を漂わせての帰宅となった。 隣に座った人、災難でしたな。


いわし

データ

 場所:横須賀市 三春町岸壁
 実釣時間 13:00〜19:40
 潮汐:大潮
 満潮 4:26 18:41
 干潮 11:41


 使用竿  WIZZ CLUSTER磯 2−450
       
 リール  Daiwa ST-700
      
 道糸  DUEL MX500 3号
      
 仕掛け まるふじトリックエース(Wフック) 5号
      まるふじ改良トリック仕掛け(孫針つき)4号
      絶好釣ピンクスキン 6号 
 
 エサ  コマセアミ      
  

 釣果 カタクチイワシ55尾 アジ1尾 ウミタナゴ1尾 
     (脱走、リリース分除く)

 備考  もっと手返しを良くすれば束釣りできたかな? 大磯港だとクラスター磯は非常に使いやすいが、三春町岸壁の高く幅の狭い防波堤によじ登って釣る際にはやや使い勝手が悪い。タダの延べ竿か、逆にコンパクトロッドのほうがやり易いかも。 食いが立ったらバケサビキのほうが絶対手返しがいい。