城ヶ島へ

 秋谷の立石からバスに乗り新逗子金沢八景久里浜行きに乗り換え、久里浜から三崎駅口に乗り換えるのだが、この時点で西の空にドヨドヨとした暗雲が垂れ込めてきた。 この日は夕方6時くらいから雨の予報だったのでちょっと弱気になり、

城ヶ島行きはやめて浦賀に行って燈明崎に回って切り上げるか・・・・」
という考えが頭をもたげたのだが、城ヶ島ってのは真面目に見て回る機会があまりないトコなので弱気をねじ伏せ当初の予定通り城ヶ島へ行くことにした。
 
 しかしこの日の乗換えで気づいたのだが、新逗子からならば八景でなくもう一つ先の金沢文庫快速特急に乗り換えたほうが良いようだ(八景には快特が停まらない)。

 ついでに言えば、バス路線を把握していなかったので新逗子に行ってしまったが、秋谷の立石からならバスで横須賀市民病院へ行き、そっから三崎口行きのバスに乗り継いで行ったほうがずっと時間の節約になったのだ。

 まあ、もっと根本的なことを言えば、城ヶ島へ向かうのならば最初から京急線新逗子で降りてから秋谷の立石までバスで行き、前田橋や芦名口から大楠山に登り、安針塚側に降りて京急線にまた乗る・・・というルートを取ればずっと無駄がなかったわけなのだが。


 で、予想外に時間を取られ四時半過ぎに城ヶ島に到着。風は強くなってきたし、うす暗くなってきたしで、とてもゆっくりコーヒーを楽しむどころではなくなってしまったが、真っ暗になる前に見たい所があったのでまずは城ヶ島公園へ。

 とても愛想のいい野良猫が出迎えてくれたのだが、やや薄汚れているとはいえ真っ白い毛、はれぼったい瞼なんで判りにくかったが、左右でクッキリ違う目の色・・・・こいつ、オッドアイ間違いなく元飼い猫である。
城ヶ島の猫

 飼い主と一緒に遊びに来て逃げ出してしまったか、捨てられたか・・・・まあ、デップリ太ってるとこ見ると持ち前の愛想のよさで観光客からエサ貰ってるんだろう、それほど辛い生活を送っているようにも見えないから良いのだが・・・・。

 でこいつを撫でくり回してから、公園先っちょの安房崎へ。
安房崎灯台
 昼間と違い雲が垂れ込めた薄暮だとなんか落ち着かない気分である。なんか吸い込まれそうと言うか・・・。そのまま海に吸い込まれるのもちょっと洒落にならないので、早めにUターンし、最後の目標「馬の背洞門(めぐりの洞門)」へ向かうことにする。

 途中、ウミウ生息地周辺から東のほうを見ると、低く垂れ込めた雲と海が不思議なグラデーションを見せていた。
不思議な蒼のグラデーション



 「馬の背洞門」は小学校低学年のころ読んだJTBガイド(よく見たら昭和52年版だった)で気になっていたから実に25年目にしてようやく目標の地に着いたわけだが・・・。


 期待がでかすぎた

まあ、何処にでもありそうな海蝕洞なんですな。
馬の背洞門 もうちょっと天気が良くて陽が高ければ気分も違うのかもしれないけど、1時間以上ここにいたいと思わせるトコではなかった。早々に撤収しダッシュでバス停に向かい、城ヶ島を後にした。