八丈島旅行(その1)

 
 3年ぶりの八丈島旅行である。
 以前訪れたのは5月で、海水温が低くとても海に入れなかったが、ワイルドな自然が溢れており夏に来たら滅茶苦茶楽しめるだろうな、というのはそのときに十分予想できた。 しかしその後、伊豆諸島の他の島を回ることを優先したりなんだりで夏の八丈島は後回しになってしまっていた。 そして今年も船の予約が取れず、2度目の神津島になることが決定し、一旦チケットまで押さえてしまったのだが・・・
東海汽船は電話予約の枠とインターネット予約の枠が別個であり、片方が満員でももう片方で取れる可能性があることが発覚。
ネットで空きを確認したところ(いつもは電話予約)、間一髪で特二等席の確保に成功、電話窓口のおねえさんに頼み込んでキャンセル料無しで切り替えてもらい、急遽八丈島へ行く事になったのであった。 これがなんと出発6日前のことである。
 
 何で毎回こんなギリギリかというと、キャンプ&サイクリング&スノーケリングという自分のスタイルではできるだけ雨を避ける必要があって、ウェザーニュースの週間天気予報を確認してから予約に出るというやり方をしているからなのである。 ゴールデンウィークを外した5〜6月とかならそれでもいいのだが、トップシーズンの8月でそれをやるのはかなり危なっかしいのでグループ旅行の人は席無し乗船券(デッキに寝っ転がるのに値段は二等と同じという恐怖の乗船券)の覚悟がない限りやめといたほうが無難である。
 とは言え今回、二週目は八丈島もずっと天気が悪くキャンプしても不愉快な思いをしたであろうから、このやり方に助けられたわけで、今後もやり方を変えるつもりはないのだ。
   
 さて、毎度のように出航二時間以上前に港に着いてしまい、あらかじめコンビニで買った弁当とビールで無聊を慰めていたりしたわけだが、今回ちょっと気になったのが桟橋内のレストランがかなりリーズナブルなお値段で弁当を提供していた事。今度からケチケチしないでこっちでメシ食おうかなぁなどと今後の方針を変えるに値する発見であった。 あと、今年のクソ暑さのせいか、自分らが乗る前に東京湾を2時間ほどめぐって来る納涼船の旅客が凄く多いことに気付いた。右を見ても左を見ても船から降りて談笑してる浴衣ギャル(浴衣だと1000円安い)である。


 
 あたりを華やかにしていた浴衣ギャルがいなくなると、いよいよ我らの出番。今回搭乗するのはかめりあ丸だが、デッキの構造が乗りなれているさるびあ丸と違いちょっと戸惑う。 席も今ひとつ判り難い。 構造のせいか重油臭い排ガス臭が客席からデッキまで満遍なく回ってきてしまって今ひとつ盛り上がりにかけるのであった。 いつもならビールを飲んだりして12時くらいまで起きているのだが、同室になった旅行者の田中さんと少し談笑してすぐに寝てしまった。